新潟には、人や社会、環境に配慮した選択に出合えるお店があります。エシカル・コンシェルジュの資格を持つ編集者・松永が、そんなエシカル(倫理的な)消費を暮らしに取り入れられるお店を「新潟エシカル案内」として紹介します。
今回訪れたのは、新潟市にあるフェアトレードとエコロジーのお店「Rerun(リラン)」。
フェアトレードの洋服や雑貨をはじめ、食品、スキンケア商品など、暮らしに取り入れやすいアイテムがそろいます。
服選びから、環境や社会を考える

店を営業しているのは、服と向き合う仕事を長年続けてきた小川朝子さん。2009年に「フェアトレードRerun」としてスタートしました。
「アパレル経験が長いから、洋服を中心に販売しているのでしょうか?」と尋ねると、「それもあるかもしれないけれど、少し違う」と小川さん。
「洋服は、デザインから生地の裁断、縫製、仕上げ、検品と、製作工程が多いぶん、たくさんの人が仕事の機会を得ることができます。
だからこそ、作り手が適正な環境で働けることも大切にしたい。そう考えているうちに、自然とフェアトレードから生まれた洋服が多くなったかな」

フェアトレードとは、開発途上国の生産者から原料や製品を適正な価格で購入し、生産者の生活向上や自立を支える仕組みのこと。人権や環境に配慮したエシカルなものづくりにもつながっています。

「Rerun」では、フェアトレード専門ブランド「People Tree(ピープルツリー)」のオーガニックコットン製品をはじめ、京都発の「sisam(シサム)」や、インドの伝統的なブロックプリント・染色を用いた「Two Chapati(トゥーチャパティ)」など、さまざまなフェアトレードブランドを扱っています。

天然素材を使ったものが多く、家庭で洗濯できるなど日常に取り入れやすいアイテムがそろいます。新潟の作り手による一点もののアクセサリーにも注目です。

環境や生産者への配慮はもちろんですが、小川さんが特に伝えたいのは、その着心地の良さ。実際に、オーガニックコットンの心地良さを知ったお客さんが、友人を連れて再び訪れることも多いそうです。
この17年間で「Rerun」は、口コミによって少しずつエシカルの輪を広げてきました。
コーヒー片手にゆっくり楽しめる「コーヒーの日」
店内には、洋服や雑貨以外に、スリランカのスパイスカレー、「People Tree」のコーヒー・紅茶など、食料品を集めたコーナーもあります。

オリジナルのブレンドコーヒーは、京都の「シサム工房」から仕入れたフェアトレードの生豆を新潟市のコーヒースタンド「Me time」が焙煎。全3種類の味わいを楽しめます。

さらに月に一度、季節に合わせた一杯を店内で味わいながら、ゆっくり買い物を楽しめる「コーヒーの日」を開催しています。

「エシカルなものを買う」という目的だけで訪れるのではなく、気になるものを手に取ったり、コーヒーを飲みながら話したり。
そんな何気ない時間の中から、新しい価値観に出合える場所でもあります。
「買い物の先にある世界」にも目を向けてみよう

「Rerun」を営む一方、ドキュメンタリー映画を上映する任意団体「コミュニティシネマにいがた」の一員としても活動している小川さん。環境問題や人生の生きづらさなどをテーマにした映画を通して、知らない世界に触れる機会も大切にしています。
服を選ぶこと、コーヒーを飲むこと、映画を見ること……
入り口は違っても、知らなかったことに目を向けることで、日々の暮らしや選択について考えるきっかけが生まれます。

「Rerun」が開店当初から大切にしてきたのも、そんな“きっかけ”です。
エシカルな暮らしは特別なことではなく、毎日の「好き」や「心地いい」の延長線上にあるのかもしれません。

DATA
Rerun/リラン
新潟市中央区営所通1-260-41 1F
Instagram|@rerunfairtrade
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