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余白をつくるvol.2|比べない暮らし

余白をつくるvol.2|比べない暮らし

SNSを開けば、誰かの楽しそうな休日や充実した毎日が目に入ってくる。そんな日々のなかで、気づかないうちに「自分ももっと頑張らなきゃ」と、誰かと自分を比べてしまうことって、ありますよね。

「余白をつくる」第2回のテーマは、「比べない暮らし」。今回も、古民家カフェ&シェアアトリエ「ノーラムラ」を営む山口真奈さんと一緒に、他人の「充実」と自分の「心地良さ」を切り分けながら、ありのままの自分を大切にするための余白について考えます。

人と比べてしまうのは、自信がなかったから

今でこそ、人と自分を比べることが減ったという山口さん。以前は「どれだけ頑張っても足りない」と思い込み、いつも無理をして背伸びをしていました。

ホテル勤務時代には、周りの優秀な同期と自分を比べ、「なぜ自分は人より時間がかかるのだろう」と落ち込む日々。「今思えば、勝手に自分で自分の首を絞めていた」と当時を振り返ります。

「私たちは幼い頃から、学校の成績やスポーツなど、無意識に人と競争する環境にいます。大人になっても競争社会の中にいるから、比べることが癖になってしまう。でも、私の場合、その根っこにあったのは自分への自信のなさでした」

「こうあるべき」という思い込みが強いほど、できていない自分に目が向いてしまう。だからこそ、「比べてしまう自分」を責めるのではなく、その心の奥にある思いに気づくことが大切となるのです。

「〜であるべき」を手放して、自分のペースで

SNSに流れてくる誰かの充実した暮らしも、見方を変えれば、自分の心惹かれるものを見つけるためのヒントになります。

「うらやましいと思うのは、自分が興味を持っているものだから。キラキラした投稿に惑わされるのではなく、『これを取り入れたら私の生活がもっと良くなりそう』と思えるものだけを、宝探しみたいにつまんでみるのはいかがでしょう」

そして大切なのは、他人ではなく、自分のペースを知ることです。

「私は、自分の歩み方を『うさぎと亀』の亀のように捉えるようにしています。亀らしくコツコツ重ねれば、自分のやり方でちゃんと届く。忙しい日々でも、等身大の自分を受け止めて、心地良いスピードで進むことが自分らしさだと思います」

「〜すべき」と苦しくなったときは、「それって誰が決めたんだろう?」と問いかけてみてください。思い込みを一度手放すことで、自分の本当の声が聞こえてきます。

「今」に目を向けると、幸せが見えてくる

未来の自分を思い描くことも大切ですが、その土台になるのは「今の自分を受け入れること」と山口さんは言います。

「今の自分を受け入れるのは99%でいい。人は変化していくものだから、100%ではなく99%。ありのままでいいし、変わりたいときだけ変わればいいんです」

「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い立てたくなったときこそ、一度立ち止まってみる。今の自分は何を感じているのか。どんなふうに過ごしたいのか。誰かと比べる前に、自分自身に目を向けてみることが、自分のペースを取り戻すきっかけになります。

「あなたは、ありのままのあなたでいい。他人のものさしで自分を測る必要はありません。自分だけの『心地良さ』を大切に、ゆっくりあなたのペースで歩んでいってほしいです」

誰かの「正解」を追いかけなくてもいい。今の自分を受け入れたうえで、「こうなりたい」と思ったときに、一歩ずつ変わっていけばいい。 比べることから少し離れて、自分にとっての「これがいい」を見つける。その瞬間から、自分らしい歩みが始まるのかもしれません。

「余白をつくる vol.1|自分に還る時間」は、こちら

山口 真奈/Yamaguchi Mana
1997年、関川村出身。東京、静岡、鹿児島、長野での暮らしと仕事を経て、現在は「Nolla Mura」を運営。地域づくりやキャリア支援の経験を生かしながら、「余白時間」を通して自分らしく過ごせる場を提案している。

DATA

Nolla Mura/ノーラ ムラ
新潟市江南区丸潟1-4-17
Instagram @kominka_nollamura

Text
Haruka Matsunaga