エシカル消費とは、人や環境、地域社会に配慮した選択のこと。
大量生産・大量消費が当たり前の今、ものづくりの背景にはたくさんの課題があります。編集者として地域を取材するなかでも、さまざまな課題を目の当たりにしてきました。
・猛暑や異常気象と向き合いながら、品質を守り続ける農家
・後継者不足に悩む老舗メーカー
・ライフスタイルの変化によって需要が減る製造会社
・昭和の全盛期から徐々に数を減らしていく工場
どこの国でも、目を背けたくなるような社会課題はあります。もちろん、新潟にも。
消費者である私たちは、「時代がそうさせている」と考えてしまうこともありますが、そこで一度立ち止まって、「私にできることはないだろうか」と考えることができたら……それだけでも、状況は変わります。
作り手や地域の物語に目を向けて選ぶことは、私たち一人一人ができる身近なエシカルアクションです。
時に、エシカルは「お金持ちがすること」と捉えられることがあります。スーパーには地元のものよりも安価な食材が売っていますし、日常的に使いやすい衣服がたくさん売っているためです。
全てのものに「エシカルかどうか」という視点で考え続けると、心が疲れてしまうときもある。それでも、身近な問題に疑問を持ち続け、生産者や手に取ったものが作られるまでの過程を想像することはできます。
毎日できる小さな社会貢献から、時代の変化に翻弄されない、地域に根ざしたブランドや文化が、未来へ受け継がれていくのではないでしょうか。
話は少し変わりますが、佐渡に移住したご夫婦を取材した際、すてきな体験談を聞きました。
「この集落のおばあちゃんたちは、落ち込むことがあっても『気にすることないっちゃ!』と、全力で応援してくれる」と。
本州と海で隔てられた佐渡では、災害時にライフラインが止まってしまうこともあります。それでも、停電したら「とりあえず飲むか!」と笑い合い、冷蔵庫に食材があれば「他の集落に炊き出しに行こう!」と動き出す――
そんな助け合いの姿に、胸が熱くなりました。
令和を生きる私たちには、不安になる出来事がたくさんあります。それでも、地域の人々が大切にしてきた「人と人とのつながり」を尊重しながら、地域のつながりや、支え合う文化を未来へ残していけたら……。私たちの日々の選択によって、心から誇れるまちになるのではないかと感じています。
はじめよう!新潟でエシカルアクション(前編)はこちら