JR五泉駅から程近い場所で営業する、セレクトショップ「message one(メッセージワン)」。古着やリメイク、フェアトレード(公正な取引のもとで作られた)商品など、藤王祐子(ふじおう ゆうこ)さんの審美眼で選ばれたアイテムが並びます。2026年7月には店舗を移転し、リニューアルオープンしたばかりです。

藤王さんが自ら手掛けるリメイク古着は、既存の服に新たなデザインを落とし込んだ一点もの。店の片隅では、接客の合間にミシンを操作する姿も見られます。
ほかにも、県内作家さんのハンドメイドアクセサリーなど、ひとクセ効いたアイテムがそろい、奥に進むほどわくわくするはずです。

「流行りのデザイン」ではなく、「着てみたい、身につけてみたい」と思えるものを選んでほしい。そんな思いから2020年にオープンした「message one」。
オーナーの藤王さんは、東京で「DOLCE&GABBANA JAPAN」や「PRADA JAPAN」に勤務し、店頭での接客から店舗運営まで幅広く経験。その後、新潟へ移住して店を立ち上げました。

長くアパレル業界に携わるなかで、服がつくられる背景や産業の仕組みにも目を向けるようになったといいます。
店頭に並ぶのは、「お客さんが本当に着たいと思えるものなのか」を考えながら、一点ずつセレクトしたアイテムです。
仕入れも在庫を抱えすぎないよう、基本的には一点ずつ。アパレルでは在庫を売り切るためにセールを行うこともありますが、「message one」ではオープン以来、一度もセールをしたことがありません。
“値下げをしない”というこだわりにも、作り手や服そのものへの思いが込められています。

店内には、古着やリメイクアイテムのほか、オーガニックコットン「ORGABITS(オーガビッツ)」を使ったオリジナルのシルクスクリーンTシャツやスエット、フェアトレード商品も販売。
ソックスなどの国産雑貨や、フェアトレード専門ブランド「ピープルツリー」の食品、雑貨も取り扱っています。

「デザインが良くて選んだものが、実はフェアトレードのもとで作られていて、作り手も、買い手も笑顔になる。
何気なく選んだものが、実は社会貢献になっていたと後から気づいてもらえるのが一番スマートなのかなって思うんです」
藤王さんが目指しているのは、そんな自然な選択です。エシカル(倫理的な視点)だから選ぶのではなく、まずは「好き」「着てみたい」という気持ちから手に取る。その先で、素材や作られ方、作り手のことを知る。そんな順番があってもいいと考えています。

古着やリメイクも、その考え方の延長線上にあります。すでに存在する服をもう一度生かし、新しいデザインで楽しむ。新しいものを一から作るのとは違った、もう一つの選択肢です。

「新しいものをつくることが無駄だとは言わないけれど、古着には、もともとあるものを使う意味があると思う」と藤王さん。エシカル視点でファッションを楽しむヒントが、この店にはたくさん詰まっています。
「これ、好きだな」と心が動いた一着を選ぶ。その服がどこから来たのか、どんな素材で作られているのかを知る。そんなふうに、自分の「好き」を入り口に、モノを選ぶ視点が少しずつ広がっていく。

五泉のまちで、自分らしい感性を磨きながら、服との新しい付き合い方を見つけられる場所。「message one」には、そんな楽しみがあります。

DATA
message one/メッセージワン
五泉市吉沢2-2-7
Web https://www.message-one1.com/
Instagram @messageone.1