CREER Niigataの「子育て」カテゴリーは、「明るい未来の話をしよう。ここ新潟で育ち合うこと」をテーマにしています。
その思いを胸にお話を伺ったのが、十日町市の産・婦人科、小児科「たかき医院」の理事長、高木成子(たかき しげこ)先生です。
成子先生は、娘の仲栄美子(なか えみこ)先生と共に、これまで2万2000人以上の赤ちゃんの誕生を支えてきました。1998年の開院以来、「限りなき愛」を理念に命と向き合ってきた先生に、これから赤ちゃんを迎える方、そしていつか命を迎えるかもしれない女性へメッセージをいただきました。
※「たかき医院」での分娩は、2026年3月をもって終了しています。

うれしさと安堵に包まれた、お母さんの表情が美しかった
成子先生が産婦人科医を志したのは、医学生時代。出産の立ち会い実習の日のことでした。
妊婦さんが苦しみながらも、助産師さんから「頑張って!もう少しで生まれますよ!」と励まされ、やがて「おぎゃー!」と元気な産声が響きます。
「出産直後のお母さんが、うれしさと安堵に満ちた表情をしていて、とても美しかったんですね。その姿に心から感動して、『私はこの瞬間を支える医師になりたい』と思い、産婦人科医になることを決意しました」
それから50年以上、命の始まりに寄り添い続けました。
「どんなお産でも、赤ちゃんが元気な声で泣いてくれなければ終わりません。スムーズなお産もあれば、難産の場合もある。そのなかで『おぎゃ〜!』と泣いた瞬間の『あぁ、よかった!!』という気持ちは、何度経験しても変わりませんでしたね。強い生命力を感じ、その瞬間に心を動かされ続けてきました」
お母さんの名前や赤ちゃんの体重など、お産に立ち会った一人一人の記録を大切にノートへ残してきた成子先生。お話を聞いているうちに、自然と、「先生にとって、子どもたちはどんな存在ですか」と聞いてみたくなりました。
「本当に大好きです。『子はかすがい』と言うように、子どもは家庭の真ん中にいる存在。
そこにいるだけで、『かわいいね』『今日は何があったの?』と会話が生まれます。
成長と共に、家族の思い出も増えていく。かけがえのない存在ですよね」

妊娠前も産後も。自分の体に向き合い、ケアを大切に
長年、産科医療に携わるなかで、医療界も社会も大きく変化していきました。そんな今、成子先生が特に大切だと感じているのが、「妊娠前から自分の体を大切にすること」です。
「『プレコンセプションケア』という、妊娠を考える前から自分の体を知り、整えていこうという考え方が広がっています。
日々の食事や生活習慣を含め、体をいたわることが、未来の自分につながっていきます」
さらに先生は、赤ちゃんを迎えた後の体のケアも欠かせないと続けます。
「産後は育児に追われがちですが、痛みが落ち着いたらしっかり体をケアすることで、将来の婦人科トラブルの予防にもつながります」
子どもが教えてくれる、育ち合う喜び
子育ての毎日は、悩んだり立ち止まったりすることもあります。
そんな時に思い出したくなる、成子先生の言葉で締めくくります。
「教育というのは、“共育”と書くこともできるんですよね。
親が何かを押し付けるのではなく、見守りながら一緒に育っていく。
そんな温かい時間を大切にしてほしいです」
十日町の地で、多くの母子の出会いを見守ってきた成子先生。
「限りなき愛」は、これからも日だまりのように子どもたちと女性を照らし続けます。

PROFILE
高木 成子
1944年、十日町市(旧・中里村)生まれ。産婦人科専門医。東京女子医科大学卒業後、1969年に医師免許を取得。新潟大学医歯学総合病院、新潟県立十日町病院などで勤務した後、母が院長を務める上村病院に勤務。その後、たかき医院を開業した。現在も産・婦人科、婦人内科、小児科の診療を続ける。
DATA

たかき医院
1998年4月開業。現在は産・婦人科、小児科を中心に、妊婦健診や産後ケア、病児保育など、女性と子どもに寄り添う診療を行う。新潟県内に2機のみ導入されている骨盤底筋ケア機器「エムセラ」や、県内初導入のデリケートゾーン治療「モナリザタッチ」なども導入し、妊娠前から産後、更年期、老年期まで、女性の一生に寄り添うケア・サポートを続けている。
新潟県十日町市馬場丙1550-1
Web https://takakiiin.com/