自分のために、花を飾る。
一束迎えるだけで暮らしに彩りが加わって、気持ちまでぱっと明るくなるから不思議です。
そんな花との出合いを求めて行きたくなるのが、新潟市西区にある「KLAMP(クランプ)」。もともとはウエディング装花やオーダーアイテムを作るアトリエとして始まった場所で、月に数日はフリーオープンとして扉を開けています。
お店に入ると季節を知らせる花々がお出迎え。毎度、ときめきが止まりません……!
そして、オーナーの北爪あゆみさんの手にかかると、花それぞれの個性は一層際立ち、かれんでしなやかなパワーをまといます。
そのセンスは、幼い頃からの花との縁によって育まれたもの。
新潟市の実家では鉢花を生産しており、花を愛する母のもとで育ったあゆみさんにとって、この道を職業に選んだのも、ごく自然な流れでした。

そんなあゆみさんにとって、暮らしのなかの花はどんな存在なのでしょう。
「静かに癒やし、見守ってくれる存在です。『分かるよ』『大丈夫』『頑張れ』って声をかけてくれている気がして。
また、お花は心のバロメーターのような一面もあります。正直、飾る余裕がないこともありますが……(笑)、気持ちに余白が生まれると家の中が見渡せて、花を飾りたくなりますね」

自宅で飾る場所には、3つのマイルールがあるそう。
まずキッチンカウンター。一日のうち最も目に入る場所に、お気に入りのフラワーベースでワンポイント飾っています。
次に、香りものやお気に入りを並べている棚の上。あゆみさんにとってのパワースポットです。
そして三つ目はお手洗い。座ったときの目線の高さに置くのがポイントなのだそう。言われてみれば、確かに!そこに花が見えたら、癒やし効果は絶大です。
自分のための花を選ぶときは、直感を楽しんでほしいとあゆみさんは話します。
「ギフトは相手のイメージに合わせてご相談いただくことが多いですが、自宅用では皆さん自由に選んでいる印象があって。私も第一印象でピンときたお花を選びたいし、どんなに悩んでも最後はそこに戻ってくると思います」

思いの向くまま生けられるのも、自宅だからこそ。
長さや合わせ方、やりたいように試してみて、自分の“しっくりくる感覚”を見つけていけばいい。クランプにはさまざまなフラワーベースに生けられたお花が並んでいるので、アレンジの参考にもなります。

最後に、すてきなこぼれ話を。
あゆみさんの幼少期は、育てたお花や庭から摘んできた花が部屋に飾られているのが日常の光景だったそう。
「最近、改めてそれがすごくいいなと思って。自宅の庭もいつかジブリの作品に出てきそうなナチュラルガーデンにしたいんです。朝摘んできて飾るっていうのが、最終的なゴールな気がしています」
まるで映画のワンシーン……!花のある暮らしの理想形を教えてもらいました。

花を選びながらお客さんとの会話も楽しんでいるあゆみさん。悩んだ時は、フラワーベースのイメージや飾る場所を伝えてみると一緒に考えてくれますよ。
花を飾ることは、いわば暮らしの気軽な模様替え。
好きな花を選んでいるうちに、心まで優しく模様替えされていくようです。

DATA
KLAMP
新潟市西区真砂4-10-7
Instagram @klamp_flower