服選びで重視するポイントは、ずばり、着心地の良さ。
どんなにいいデザインでも、生地がチクチク、ゴワゴワしていたら、それだけでテンションが下がります。20代の頃は頻繁に洋服を買っていたのに、今では「上下5着ずつくらいあれば十分」と、自然とスタメンが決まってきました。
そんな、“洋服選びの曲がり角”を感じたら、新潟市中央区南万代にある「TULIP EN MENSEN(チューリップ エン メンセン)」に足を運んでみてください。

店頭に立つ横山英也さんは、新潟が誇る伝統織物・亀田縞を使った服作りを進めるファッションデザイナーであり、エシカルな視点を大切にする仲間でもあります。
「ここでは、服じゃなくて心地いい体感を売っている」というキラーワードをかざしながら、“長く着続けること”を大切にした一着を優しく提案してくれます。

普段使いしやすいパンツやワンピースは、同じ生地のジャケットを合わせれば、フォーマルシーンにもなじむセットアップに。
300年以上の歴史を持つ亀田縞は、その昔、新潟市江南区(旧・亀田町)が湿地帯だった頃に野良着として親しまれていた、とても耐久性に優れた生地です。洗濯後に軽く形を整えて干せば、アイロンをかけなくても自然な風合いが楽しめます。
肩肘張らずに付き合える、その気軽さも亀田縞の心地良さです。薄地に厚地もあり、生地の特性を活かしたデザインは、着るほどに愛着が増します。

ストライプがかわいいエスパドリーユは、スペインで仕上げている点にも注目です。

亀田縞は縞模様が特徴ではありますが、無地の生地もあるので表情がとにかく多彩。帽子やバッグなどのファッション小物もいいけれど、個人的には端切れを活用したマルチクロスが驚くほど便利でお気に入りです。

このマルチクロス、コースターサイズの小さなものから、生活感をさりげなく隠してくれる目隠しにちょうどいいビッグサイズまで、バリエーション豊富。ただの端切れではなく、フチをカラー糸でステッチされているのも魅力です。

オリジナルとセレクトが上品に調和する店内は、何時間でも見ていたくなる空間です。華道にも精通する横山さんらしい、店内装花も気分を高めてくれます。
横山さんは、亀田縞の魅力をこう語ります。
「デザインに惹かれて手に取った一着が、気づけば毎日の定番になる――
亀田縞は、綿100%の優しい肌触りと丈夫さを備え、使い込むほどに風合いが増していく織物です。
季節を問わず自然に着回せることに加え、土地に根付いた背景や文化まで感じながら、長く付き合っていける。亀田縞には、日常着としての豊かさがあります」。

DATA
TULIP EN MENSEN / チューリップ エン メンセン
新潟県新潟市中央区南万代町3-1
Web https://tulipenmensen.com/
Instagram @tulipenmensen